天城越え
静岡県伊豆市と賀茂郡河津町の境にある天城峠を越える旅路のこと。
伊豆半島を南北に縦断する天城峠越えの道は、天城路(あまぎじ)や、天城街道(あまぎかいどう)ともよばれる。伊豆半島の南に位置する下田と、北に位置する三島を結ぶ街道は下田街道といい、天城越えの天城路は同街道の一部にあたる。伊豆半島の内陸と半島南部の間には天城山の峰々があり、これを越えるのは下田街道の最大の難所であった。1905年(明治38年)に天城山隧道(旧天城トンネル)が開通し、多くの人と物資がこの天城峠を越えて行き来するようになった。
天城越えは川端康成の『伊豆の踊子』や、松本清張の『天城越え』などのテーマにもなり、天城山隧道には観光客が訪れる。1970年(昭和45年)に新天城トンネルが開通したため、旧街道の天城山隧道を含む天城路の現在は、「踊子歩道」とよばれる全長約16キロメートル(km)の遊歩道として整備されており、浄蓮の滝や自然休養林の「昭和の森」といった自然を楽しみながら歩くことのできるハイキングコースとなっている。
(Wikiより)
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