ベーカリー物語

「やったー!できたぞ!」

「ぼくだけのパン!」

一郎はパン屋のむすこだ。

今日は

オリジナルのパンを作ってみなと

父に言われている。

「父さーん!できたよ!」

「ぼくの作ったパン!」

「おお!そうかそうかどれどれ・・・」

「うむ、いいできだ。よくがんばった」

「おめでとう」

「じゃあ、ぼくの作ったパンをもって」

「探検にいってくるね♪」

「いってらっしゃい。気をつけるんだぞ。」

こうして一郎は

広い家を探検しに行った。

そして

父がよく行くとびらを見つけた。

そして

一郎は不思議に思った。

「ここは父さんがよく行くところだ・・・」

「でもなんでなのかな。」

「とにかく行ってみよう・・。」

そして

一郎はそのとびらを開けた。

「うわーっ!なんだこれ!すっごーい!」

その世界は

なんとパンの世界につながっていた。

そこには

たくさんのパンが住んでいた。

一郎はとてもよろこんだ。

「なんだ?!」

「パンがいっぱい住んでいる!」

「カレーパンに、こげたパン」

「チョコパンに食パン」

「あれは!グレートビッグスペシャルパンまで!」

「どれも父さんが作ったパンばかりじゃないか!」

そして

一郎がしゃべろうとしたその時。

「ようこそ。ブレッドワールドヘ。」

と一人のパンが来た。

王様のようなパンが来てぼくに話しかけた。

「すごい!パンがしゃべってる!」

と一郎はとてもおどろいた。

「そりゃまぁ、そうですよ。」

「あなたの父上が私らを作ったのですから」

「しかし・・失敗作も入れてしまいました・・・。」

それが・・ボス・アンパンです!」

「アンパンはたちまち強くなり

 大量のクローン

 悪の小麦で作りました。

 アンパンは、

 今やこの国一のデビルになりました・・。

 そして

 あなたには、

 そのアンパンを倒してほしいのです・・・。」

と王様のようなパンは言った。

一郎は迷うことなどなく

OKをだした。

「しかし、もちろん味方がいるので大丈夫ですよ。紹介します。」

そして強い仲間がそろった。

まずは

パンの世界で

一番力があるドーナツと

一番頭が良いクロワッサンと

一番すばやいクリームパンが味方になった。

パンたちは言った。

「よろしくおねパンします!」

と言った。

そして

アンパンをたおすために

ちょうげき辛カレーパンを

大量にもって投げると言う。

一郎は

倒すという決心をかたくしたのだった。

ぜったいたおすぞ!

おー!おー!ぱーーん!

と、えんじんをくんだ。

そして

アンパンをたおしにでかけた。

すべてはパンの平和のため。

そして

長いこと歩いていたら

さっそくてきが来た。

もちろん、クローンのパンだ。

「こいつがクローンか。弱そうだぜ!」

とドーナツが言った。

なんと!

アンパンの上にのっているゴマを

投げつけていたのだ!

一郎やパンたちは

ゴマが大きらいなものだった。

ただ一人平気なパンがいた。

ドーナツだった。

そして

もっていたカレーパン

強い力でなげつけた。

それはまともに命中した。

そして、ふっと消えた。

クローンをたおした。

しかし、それが相当弱いことに気がついた。

なんと

もっと強そうなパンがあらわれたのだ。

そして

ゴマとアンコをなげるように

なっていたのだった!

「うわぁー。やぱい!」

おれ、アンコ大っきらい!

ドーナツがさけんだ。

しかし

今度はクロワッサンたてを

フランスパンで作った。

これでゴマとアンコをふせぐんだ!

そして一郎は思いきりパンをなげた。

しかし全てよけられてしまった・・。

「やばい!ぜんぜん当たらないよ・・」

「どうなってるのこれ・・」

「ものすごく強い・・」

今度はクリームパンがパンをなげた。

それは

光のごとく速かった。

当たった!

「やった!おれ元パン球部だったんだよ!」

「おれもクリームパンに負けていられない!」

ドーナツが投げた。

それは

せん光のごとく強い力でなげ、

はれつして、カレーがとびちった!

そして

またもクローンをたおした!

へっちゃらだったな!たいくつだぜ!

「うそつけ。あれだけアンコをこわがっていたくせに!

なまいきいうんじゃないよ!

と、みんなが

ドーナツにつっこんだ

しかし

そんな楽しさもどこへいったのやら。

アンパン城が現われた。

パンたちはその

ふんいきにあっとうされた。

そこで一郎が考えた。

おちつく方法を考えた。

きらいなものを想ぞうすることだ。

その方法のおかげで

リラックスすることができた。

「サンキュー。心がおちついてきたぜ。」

と、口ぐちに言った。

そして

いったん小屋を作り、作戦をねった。

それは、

フランスパンとカレーパンで剣を作り

切ったりなげつけたりすると

パンの中のカレーが、

とびちるしくみにしたり

ばくはつするようなカレーパンを作った。

これらを全部作ったのは

クロワッサンだった。

そして

そのぶきを使い、

クローンをたおしに行き

すごい時間、戦った。

そして

とうとうアンパンの部屋にきた。

「やっとたどりついたぜ。」

「アンパンのところへ。」

と、ドーナツは言った。

そして、一郎が

「みんなでアンパンをたおすぞー!オォー!」

と気合をいれた。

そして、ドアを開けた。

その、しゅんかん、

ゴマがアンパンにはっしゃされた。

とてもつもな速さだった。

「うわぁ」

みんながさけんだ。

そして

心の中で何か声が聞えた。

それはまるで、

何かを必死に叫んでいるようだった。

タスケテ・・ダレ・・カ・・・タスケ・・テ・・

と言っていた。

確かに聞えた。

「ん?何か声が・・・。」

「とにかくアンパンをたおさないと・・」

「よし!がんばるぞ!」

一郎はパンをなげた。

しかし、

それは全てアンパンの口の中に消えた・・。

「うぅ・・・」

「これじゃきりがないぞ・・」

「どうする?クロワッサン!」

とドーナツが言う。

「うーむ・・どうしたものか・・・」

「そうか・・みんなで力をあわせてなげればいいんじゃないか?」

とクロワッサンが言った。

「そうか・・」

「それだ!」

「みんなで力をあわせればなんとかなるかもしれない!」

「むだむだ・・むだだ・・」

「そんなことしたって、絶対にきかないよ。」

「そしておれのいちぶになれ!」

とアンパンが言ったが

パンたちは言った。

断る!私はアンコが大嫌いだ!

「くぅっ・・ならばゴマになれ!」

断る!ゴマが大嫌いだから!」

「えーいっ、こうなったらアンパンにしてくれるわ!」

「かくごしろ!グワハハハハハハハ」

一郎たちは

大きなカレーパンを作った。

そしてアンパンに投げた。

「いけぇー!げき辛ボム!

それと同時にアンパンもなげた。

「くらえ!おれさまのアンパンガン!

そのしゅん間、勝負は決まった。

もちろん、

カレーパンが当たった。

アンパンは叫んだ。

「くそぉーこのおれが負けるなんて!」

そして

アンパンがカレーでとけた。

その中から大勢のパンがとびだした。

「ありがとう!たすかったよ!」

キャッホーイ!サンキュー!」

「この国を救ってくれてありがとう。」

パンたちはよろこびの声をあげた。

ドーナツたちも言った。

「やったな。おれたち。」

「英ゆうになれたんだ。」

「おめでとう!ドーナツ、クリームパン、クロワッサン!」

「君たちのおかでて国を守れたよ。」

「いいや、こっちこそだ。」

「本当にありがとう!」

「短い間だったけど、本当に楽しかった!」

「ぼくは君たちをわすれない!」

と言った。

「でも帰らなくちゃ・・。」

ドーナツは言った。

「おれたちもわすれない。」

とドーナツもさみしそうに言った。

「じゃあな・・。またいつか・・。」

「おう。元気でな!」

一郎は

元のとびらがあった場所へ行った。

そしてとびらの中に入った。

そこはいつもの家だった。

そこには父さんがいた。

「アンパンをたおしたみたいだな。」

父さんがうれしそうに言った。

「なんで父さんがそのことを知っているの?」

と、一郎は聞いた。

父は言った。

クロワッサンになってお前をみてたのさ。

一郎はびっくりした。

しかし笑った。

そして

一郎たちは仲よくくらしていった。

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